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BULOVA LADYS 10k R.G.P. DIAMOND
メーカー:BULOVA
1960年 スイス製 17石
10k R.G.P. Ladys Watch
裏蓋嵌め込み式
リューズ捲き リューズ引時合わせ

BULOVA WATCH BOX
ブローバ時計ケース
BULOVA製 MADE IN USA



 ブローバ社の婦人用腕時計です。製造年は1960年(時計史年表:昭和35年)で、同社の代表作であるアキュトロン音叉時計が開発された年に当たります。

 ケースは 10k ROLLED GOLD PLATE 、上下にダイヤが配されており、ブレスは装飾の入った三日月コマの連鎖になっていてオシャレな印象を受けます。文字盤は格子状の模様にアラビア数字が浮き文字で配されており、立体的で非常に見やすくなっています。

 機械は17石、テンプの伏せ石の押さえにバネリングが使われていて、これが衝撃からテンプを守る緩衝材の働きをしています。6CE という3桁のナンバーが刻印されており、これで機械のタイプを識別して部品を探す時などに参照します。また 「M0(エムゼロ)」 という2桁の刻印は製造年を表し、ブローバの場合は1950年代をL、60年代をM、70年代N、80年代をPとし、続いての数字が一桁の年を表します。この個体の M0 は1960年という事になります。

 久しぶりに婦人腕時計を扱いましたがとにかく小さいです。ルーペも倍率が大きくなりますし、ドライバーの重量ですら凶器に感じられる程に部品が繊細ですので、作業にはかなりの集中力が必要です。

■ ケース ■

 メイドインUSA、ブローバ社の純正プラスチック製時計ケースです。上部にはブローバ社のトレードマークである「時の女神」のエンブレムが大きく配置され、形状・装飾も凝っていて見栄えが良く、ディスプレイ用として十分楽しめるケースです。蝶番のバネの効き具合も良好で合わせ目にズレも無く、ほぼ完全な状態ですので希少性も高いです。


独特の丸みのある形が良いですね。

トレードマークのエンブレム。華やかですね。

飾り映えのする大変楽しいケースです。

バネの効く蝶番でパコッと開閉します。

裏面です。

パテント表示。「MADE IN USA」が光ります。

飾り映えのする大変楽しいケースです。

「Goddess of Time」 時の女神ですね。

正面の社名と浮き彫りの装飾が豪華です。

あて布にも摩耗が無く当時のまま残っています。


■ 時計外観 ■

四角く丸みのあるデザイン。

リューズに「BULOVA」の刻印。

 10kホワイトゴールドのRGPケースに白文字盤、さらに上下のダイヤがアクセントになり、大変明るく上品な印象を受けます。文字盤の凹凸で陰影が効いて数字と長短針が浮かび上がり、遠くからでも時間が読みやすく視認性は高いです。


風防の丸みが文字盤を大きく見せてくれます。

ダイヤ部分を拡大。種類までは不明です。

平らに置けるブレスです。

裏側。

ブレスのコマの拡大。

「1/20 10KT GF TOP」の刻印。

ブレスの繋ぎ金具です。

フリップを開いて外します。

ベゼル材質の刻印「10k. R.G.P.」。

ケースNo?の刻印。

機械を取り出します。

裏蓋を外します。

裏蓋内側の刻印 「NEW YORK」。

機械の刻印 「M0」 「6CE」。

 機械全景。アンティーク婦人腕時計を見ると「小さいけど良く出来てる」といつも思ってしまいます。色々なタイプ・形状・仕様があるのですが、何れも小さなスペースにバランス良く配置され、見た目も良く、堅牢性にも優れています。時代が近い事もあり、ルビー穴石の規格も統一され、テンプ保護の緩衝バネもほぼ標準装備されているので破損がほとんど見られません。ケースやブレスの状態が悪い場合でも、機械だけは非常に綺麗な状態で残っている事が多いのも頷けます。

 この個体には、リューズを引いたときにすぐ戻ってしまう症状がありましたが、部品を新品に交換して改善しました。ブレスにはかなりの汚れがあったようですが、超音波洗浄機などで根こそぎ清掃しました(後述)。

 洗浄・組立 ■

分解中。部品が小さい!

洗浄中。それなりに細かい汚れが出てきます。

ケースとブレスを超音波洗浄機にかけると

過去最高の汚れが溶け出しました。

プレートに

2・3番車、香箱、角・丸穴車を取付け。

4番車、ガンギ車と押さえを

歯車から

押さえを取付け。

ザラ回りを確認。

アンクル部品を

取り付けます。

テンプ穴石と伏石のセット。

上にあるのは

10円硬貨です。小さい!

伏石を穴石部品に填め込みます。

テンプ受けユニットに填め込みます。

緩衝リングを伏せて回転させて固定します。

同じ部品がテンプ押さえ側にもあります。

一旦機械に取り付けて作業します。

ユニットに嵌め込み、リングを固定します。

テンプ本体を

取付けます。元気良く動き出しました!

456の刻印。

カンヌキ押さえが折れています。リューズを引いてもすぐ戻ってしまう原因がこれでした。

「6CEのブリッジ」で部品を調達します。新品の方が面取りされていて丈夫そうですね(笑。

新品部品を取付けます。


リューズを引くとこの位置でしっかり固定されます。これで勝手に戻る事はなくなりました。

筒車を設置して

文字盤を取付け。

側面の文字盤脚の固定ネジを締めます。

長短針を取付け、ケースに入れます。


 完品に近いデコ入りのプラケースです。デザインも凝っていて面白いです。

■ サイズ・重量 ■

腕まわり 約 17 cm

重さ 16.6 g




(2012.H24.10.31)


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