■ テンプヒゲをいじってみる


前回バラしたジャンク懐中のヒゲゼンマイですが、この状態からどこまで出来るか
ヒマツブシにじってみました。


ロディコで立ててみましたが他にやりやすい固定方法があるのかも。



まず、からまっている部分をほぐしてから均等になるように直していきます。
集中するあまり呼吸を忘れて手が震えてきます。



1時間ほど集中してここまでやってみましたが力尽きました。
どうせボツ部品だからと洗浄しなかったので油と金属粉の古い饐えた臭いに
ヤラれて気持ち悪くなって中断(本当に吐き気が…)。以下やってみた感想。

ヒゲを均等にらせんに整えていくのは時間を掛けて根気よくやれば
慣れも出てきてコツがわかってきそうですが、横から見て平面上に
平らに整えていくのは結構難しいです。平ヒゲはきしめん状になっているので
僅かな捻りで大きな歪みが出てしまいます。



■ シリンダー脱進機のヒゲ調整 ■

これとは別に、稼働懐中でシリンダー脱進機の進遅を調整しています。

歩度を進める為にはヒゲ全体の内径を小さくすればテンプの振れも速くなって
効果的かと思いその方向での調整をしていましたが、目立って効果は出ずに
かといってより遅くもならず。引っ掛かって振れが止まる事もありました。

ヒゲを外側に戻し過ぎた時に引っ掛かりもなくなり歩度も若干進み
気味になる事に気づきました。そこでヒゲ螺旋を外側に膨らませるように
調整してみたところ、うまい具合に歩度が合ってきました。

シリンダーとガンギ爪の接触タイミングを適正に整える必要もあるため、
その時計の個体に応じた調整が必要な気がします。


なおこの調整方法は、ヒゲゼンマイ螺旋の一番外側の一周分だけでも
結構効果が出るみたいです。逆にあまり内側までいじり過ぎると元に
戻せなくなってしまう危険も…。


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