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■ 重厚・よすけ・WALTHAM オープン懐中


メーカー:ウオルサム
アメリカ 1906年製
17石  オープンフェイス懐中
クロームメッキ・ベースメタル?
リューズ巻上 剣引き時合せ


 大きなオープン懐中です。50ミリを超えると1ミリ増える毎に一層存在感が増していきますがこれは53ミリあります。

 リューズ回りも重厚に作られています。提げ輪(BOW)もかなり目立っています。


裏側はストライプ模様でシャープな印象を受けます。

模様拡大。

蓋は両側ともネジ式なので、時合わせのレバー操作も容易です。

蓋の裏の刻印。
「OEFIANCE 1026806」



 大型のウオルサム・オープン懐中です。大変重く存在感があります。ケースの材質はベースメタルにクロームメッキだと思われますが標示がなく不明です。

 特に提げ輪などリューズ回りの重厚さが際だっており、この懐中の一番の特徴と言えます。大型本体の保持と操作に耐え得る作りとして必要であり、全体のバランスからも安定感があります。

 テンプも大型のものが搭載されていて仕様もブレゲ巻き上げヒゲ・チラネジ付きバイメタル切りテンプ、期待通り迫力の反復運動が堪能できます。




ただしかしながらこのウオルサム困った事に 

緩急針が逆に向いてます。


これ↓


  どっち向いてんのアンタ 

富山弁で「よすけ」です。「よすけ向いとる」。


 古い懐中は部品の調達が困難になりがちという事情があるので、他個体からの移植も必要やむなしという要素も肯定的な分野(だと思う)ではありますが・汗。

 しかしこれは しまった。 です。 画像見て吹き出した人も多いのでは・笑。

 せっかくなので開き直って今後の反省も含めてそのへんも検証しつつ。


地板のシリアルは「15025884」です。


問題のテンプ押さえの刻印は「025884」。下6桁は合っています。即ちこれは緩急針のみの移植でしょうか?

ヒゲ棒との位置関係では、針を正位置にしようとすると

当たってしまいます。

表側から。


同上。同サイズの適正なヒゲ棒緩急針があれば交換して使えると思います。

 当然この星形の調整機構は飾りです。フリーの状態でそこにあるだけです。全く意味がありません。

 大きなテンプはブレゲ巻き上げヒゲ、チラネジ付きバイメタル切りテンプ。


アンクルは特徴ある形をしています。ピンアンクルの一種と思われます。

爪石部品に振り座受け部品がネジ止めされています。



機械標記 

P.T.Bartlett.
WALTHAM,MASS.


17 Jewels.
ADJUSTED.

SAFETYPINION.

15025884



香箱フタ内側の刻印「25884」これも合ってますね。

押さえ板一枚でほとんどの部品を押さえています。

各部品皆大きいですね。洗浄・ザラ回し確認後組み立て。


 各部品を正確な位置へ配置。特に一枚板の場合はアンクルをうまく立たせるのがコツ?

テンプ穴からアンクル位置を確認。

香箱を入れ、

香箱押さえを取り付け。

テンプを設置。大きなテンプは迫力が違う。

 時合わせレバー。通常位置。この機構の中間小鉄車には特徴があって、


 レバーを引くと矢印位置の穴に時合わせ用の中間小鉄車が上がってきます。左の通常位置の時はフリーの状態になっているのが面白いです。


 ←ダブルサンクの文字板はヘアラインもなく綺麗な状態ですがレバー部分に一部欠けがあります。

 黒文字ローマ時表示。その外周に赤文字アラビア分表示。


 サイズ・重量

直径 53.69 mm。

重量 116.9 g。



 大型好きにはいい懐中なんですが。




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