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■ WALTHAM 14K ウオッチペーパー 

メーカー:ウオルサム
アメリカ 1908年製
7石  オープンフェイス懐中
14k GF
リューズ巻上 リューズ引き時合せ


 小さなオープン懐中です。0サイズで外径は35mm。大変コンパクトでかわいい時計です。。

 この時計は裏蓋にウオッチペーパーが入っていました(前回のペーパー時計)


 ウオッチペーパーとは、ケース制作会社が自社の製品である事を保証する為にシリアルナンバーを判印して時計各個に添付した紙の事です。通常は使用する際に捨てられていましたので、現在残っているものは貴重な資料になります。販売・修理の履歴が記されたものもあるそうです。これはナンバーもはっきりしていて「2275704」とあります。

 ペーパーの下部にある通りキーストーン社製のケースです。上部の「JAS.BOSS」というのは資料によると GoldFilled の事のようです。

 次の画像のようにケース枠の内側にも「JAS.BOSS 14K」の刻印があります。

 これも同じく GoldFilled の意味を持ちます。無垢ではありません。


 ここにもホールマークがあります。

 裏蓋No「2275704」はペーパーと合っています。

保存状態が良かったのでしょうか、ゴールド色の良い光沢が出ています。

ケースNo.の下4桁「5704」の刻印。

機械の#No.は「16737577」です。

 文字盤の下にも機械No.「737577」。日ノ裏車の上にある大きなマイナスネジはこちら側で小鉄車を、反対側ではリューズの先を受ける部品を押さえています。

ネジを外すと小鉄車が見えます。



香箱の真は外から抜けます。

バネの内端はギア歯の付いているフタ真に掛けます。

 カンヌキ部分はバネで挟んであるだけなので分解時には部品を飛ばさないように注意です。

でも大抵分解してみて解るんですよね…。


 リューズ回りの部品を並べてみた。一番左がリューズの真を受ける部品です。

テンプ真の受け石。油カスが固まっていました。

チラネジ付きバイメタル切りテンプ。平ヒゲです。

分解後。小型の時計ですが機械枠がありますね

機械標記 

A.W.W.CO.
WALTHAM,
MASS.


16737577


では組み立てです。地板に、

香箱とリューズ各部品を乗せて

カンヌキとバネ・押さえを注意深く取り付け

上下の関係もあり輪列をあらかじめ全部乗せて

押さえと角穴・丸穴車を取り付けます。

押さえの裏にも#No.の刻印。

 4番・ガンギ車の押さえを取り付け。

注油も適宜行いつつ 文字盤側から、

日ノ裏車と例のネジを取り付けます。

ザラ回しを確認後、アンクルを取り付け。

テンプを取り付け動作を確認。機械枠を嵌めます。

文字盤はヘアラインのない綺麗な状態です。


 大変コンパクトでかわいらしいオープン懐中です。小型の時計は主に婦人用として使用される事が多かったため状態の良い物が多いようです。この懐中も大変状態が良く、ペーパーも綺麗に残っていますし稼働状態も時間も正確です。

 ゴールドフィルドの色合いにも深みがあります。ベゼルの彫り模様もシンプルで、文字盤外周の赤い分表示もアクセントになっています。バランスの取れた細身の針と相まって繊細でエレガントな雰囲気が感じられます。裏蓋の彫りもミント状態で素晴らしいです。





 サイズ・重量

直径 35.05 mm。

重量 34.6 g。



(2007.H19.03.28)


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