三銘堂TOP  時計画像 OH手順表 作業道具 覚え書 HPの記述 画像掲示板 直売 LINK 書籍


■ SOUTH BEND STUDEBAKER 

メーカー:サウスベンド
アメリカ製 1927年製
21石  オープンフェイス懐中
14k G.F.
リューズ巻上 リューズ引き時合せ


 サウスベンド・スチュードベイカー21石のハイグレードタイプです。

 14kGF八角ケース表面は彫刻模様を含め角が取れ適度な丸みを帯び、その重量感と相まって手に吸い付く様な暖かく心地よい風合いを持っています。長年現場で愛用されてきたためでしょうか、手に馴染む様な感触はミント品とはまた違った独特のものがあります。

 金属文字盤には12時位置にヤケ、インデックス回りにキズやドットがあります。中央の Art Deco 模様は彫りが深く際だっています。ガラス風防は透明度が高く、縁に丸みがあります。


 斜めから見ると丸み具合がよくわかります。

 四角い提げ輪が使われておりスッキリとしています。

 裏蓋の彫刻模様にも手に馴れた感じが見られます。均一で片減りしていません。

 裏蓋内側の刻印。14kGFの表示


 ムーブメントは素晴らしく大変見事です。ルビーの深い紅にゴールドシャトン、プレート模様とアームの配置、テンプの振り、歯車輪列の鮮やかさ、香箱の露出も工夫があり、動きも美しさも眺めて楽しく全く飽きがきません。テンプの下に見えるアンクル伏せ石もいいですね。

■標記■

[ムーブメント]
−8−
ADJUSTM'TS
STUDEBAKER
1196631
SOUTHBEND
WATCH Co.
U.S.A.
21
JEWELS
DOUBLE ROLLER

[裏蓋内側]
WATCH
STAR ☆CASE
COMPANY
14KT. GOLD FILLED
7817233

[文字盤]
SOUTHBEND


 テンプまわりの多石配置とプレートの表面模様などメカニカルな魅力が凝縮され見応えがあります。

 別角度から。プレート模様に浮かび上がる刻印などどこから撮っても絵になります。

 スワンネック微調整緩急針。ミゾの入ったネジを回す事で緩急針を調節します。

 文字盤は金属製ダブルサンク Art Deco 仕様です。長い実用(推定)に耐えてきた顔をしています。

 私の大好きなシンプルなリューズ機構です。バネとカンヌキを一体化させています。上押さえもありません。オシドリの角度が急なためにリューズを引き出すのに少し力が必要です。

 21石仕様の伏せ石。右上からテンプ、アンクル、ガンギ車用です。



 チラネジ付きバイメタル巻上ヒゲテンプ。ダブルローラー仕様です

 巻き上げヒゲの外端は薄巾に収まるように精密に成形されています。

 2番、3番車を押さえる中央アーム。

 キチ車はワッシャを挟んだ様な形をしています。

 洗浄中。最近では洗浄にじっくり時間を掛けています。


 地板にも模様処理が施されシンプルで美しい仕上がりになっています。

 香箱・2・3・4・ガンギ車を配置。

 角穴車の穴は半月型をしています。

 押さえと角穴・丸穴車を取り付け。

2・3番車押さえアームを取り付け。

4番車、ガンギ車とアームを取り付け。ザラ回しを確認。

アンクル取り付け前。

取り付け後。押さえは2本のネジでしっかり固定します。

 テンプを取り付け…動き出しました!

 アンクル爪石注油用の穴もしっかりあります。

ダイヤ穴の各針。

 サウスベンド社について SOUTHBEND Watch. Co. 1903年、コロンバス社を買収しインディアナ州サウスベンドの工場で1929までの26年間に約35000個/年の機械を生産しています。ウオルサム、エルジン、イリノイ等と並んで鉄道時計の質の高さに定評があるメーカーです。機種としては今回のスチュードベイカーなどのハイグレードタイプが有名です。

 この個体は外見こそ古物感溢れる顔をしていますがムーブメントの仕様は素晴らしく、また内に秘めた高スペックは未だ健在で平置き日差30秒以内(実際は10秒ないかも?)の安定した稼働を保っています。

 サイズ・重量

直径 43.5 mm。

重量 62.0 g。

(2007.H19.04.23)




三銘堂TOP

時計画像

OH手順表

作業道具

覚え書

HPの記述

画像掲示板

三銘堂直売

LINK

書籍