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■ Venus Fancy 銀無垢 

メーカー:Venus?
スイス製? 1920年代以降?
9石  オープンフェイス懐中
銀無垢
リューズ巻上 リューズ引き時合せ


 Venus という標記のあるスイス製?の銀無垢金彩懐中です。

 0.900銀の輝きとスモセコ付き金彩&ローマ時標記の文字盤を持つクラシックな雰囲気満点のオープンフェイス懐中です。漆黒オープンダイヤ針が際だっている為35mmと小型な大きさながら視認性も高いです。金彩模様はローマ時表示を縁取っており秒針の上の双葉も控えめながらアクセントとなっています。スモセコから左右に伸びたヒビが若干残念なところです。

 テンプはシリンダータイプが使われており古い機械だと思うのですが、調時機構がダボ押しやレバーセットではなくリューズ引きであるという事と、部品や押さえ等の様子から若干新しい感じも受けます。年代的にはシリンダー脱進機が主に製造されていた時代の後期あたりかな?と推測しています。機械の状態も良く稼働も順調です。



 提げ輪も丈夫でリューズも大きく操作しやすいです。

 裏蓋の装飾彫り。献辞はありません。

 リューズ部分にホールマーク。

 ケース縁にもホールマークがあります。

 裏蓋内側の表示。VENUS=ビーナス?惑星の図案からすると「火星」の意味でしょうか。

 しっかり中蓋もあります。内側の表示。

  機械眺望。使われている脱進機はシリンダータイプですが、テンプ以外の部品配置や押さえの様子は後年の鉄道仕様にも似たものを感じます。


■標記■
文字盤 Venus

ムーブメント 5 775 55 525
SHD

裏蓋内側 2
VENUS
0.900 EP
611025

 
中蓋内側 0.900 EP
611025



 オシドリを緩めるネジが文字盤側にあるので先に針と文字盤を外します。

 オシドリを緩めてリューズを抜き、機械を取り出します。


 押さえの一部分が削られていますが、これはその下にある文字盤止めネジを回すための隙間です。

 カンヌキ押さえの色が違っています。別素材で別作?


 地板の文字盤側に数字の刻印。

 地板側のテンプ伏せ石です。

 分解後。

 洗浄。銀のケースも洗浄・磨きをします。

 地板に

 香箱・2番車・押さえを取り付け

 角穴・丸穴車と取り付けます。

 3番・4番車を設置。

 押さえを取り付け。

 王冠の様なシリンダー用のガンギ車を

 取り付けます。

 リューズ回りを取付けてザラ回しを確認。

 シリンダー式のテンプ。しっかりしたヒゲゼンマイが使われています。

 テンプを取りつけ。動き出しました。ガンギ歯に注油後さらに動きがしっかり滑らかに。

 筒車と針座を設置。

 ケースに戻すのが先でした。。

文字盤と針を取り付けます。ローマ数字を囲む金彩は割と凝っていますね。

 別写真。秒針回りのヒビはこんな感じ。

 直径は35.01mm。小振りな懐中です。

 銀無垢ケース金彩文字盤で秒針付き、シリンダー脱進機でリューズ引き時合わせという懐中です。見た目もご覧の様にすっきりとしたお洒落な金彩があり、また銀ケースの渋さも合わせ持っています。ヒビがちょっと惜しいかもです。シリンダーテンプの割には力強い振りをしており稼働状態も良好です。日差も1分程(1分以内には納まってそう)ですので普段使いにもいいかもしれません。


(2007.H19.06.01)




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