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商館時計 LITTLE DAISY ■

メーカー:不明
スイス製 1895年?
10石 800銀ケース
リューズ捲き ダボ押し時合わせ
表裏蓋蝶番式 中蓋ガラス枠嵌め込み



 商館時計 LITTLE DAISY (リトルデイジー・ひな菊?)です。前回の商館(レッツ)とほぼ同時期の1895年(時計史年表:明治28年)前後?製かと思われます。鍔(つば)付きの提げ輪や石の入った装飾針、文字盤の意匠、機械が見えるガラス枠の中蓋、サイズや重量など、ほぼ同じ仕様になっています。こちらの方がケースの状態が良く、減りも少なく蓋もしっかりしています。

 白地瀬戸文字盤に細くローマ時表示、周囲に1分毎のドットと5分毎のローマ時表示。長短針は金色細身の星型装飾で揃っていて石も残っています。提げ輪には組紐がリューズに絡まるのを防ぐ為の鍔(つば)が2箇所ついています。


■外観・刻印■

 鍔付き提げ輪・リューズとも大型で丈夫です。



 裏蓋はリューズを押すとパカンと開きます。閉める時もリューズを押しながらだとスムーズです。蓋だけで閉めようとすると若干固めです。

 裏蓋の魚子(ナナコ)模様。減りも少ない。

 裏蓋を開ける。ガラス枠越しに機械が見えます。

 0.800銀マークとLITTLE DAISY REGISTERED。可愛らしいひな菊のマーク。

 銀のホールマークと 5770 1 の刻印。


 機械全景。中蓋がガラス枠になっているのでホコリを気にせず機械が見えます(商館時計ならではの特徴)。リューズを捲くと大きな角穴車・丸穴車がカリカリと回る様子を見る事ができます。2番車(中央の一番大きな歯車)と3番車(その隣の歯車)の嵌っているアームは緩急針の目盛が刻印され、そのままテンプを囲む様にテンプ押さえとガンギ車押さえが配置されています。各押さえには波線の模様が施されています。

■標記■
文字盤 特になし

機械 5770
1

 
裏蓋内側 0.800
LITTLE DAISY
REGISTERED
5770
1


分解・洗浄■

提げ輪の付け根。銀特有の黒ずみ?

 角穴・丸穴車板のネジ。1本だけ長めです。

角穴・丸穴車には少しサビが出ていました。

サビ落としだけでは落ちず、削って磨きました。

テンワ拡大。チラネジではなくオモリを打ち込んであります。

見えにくいですが、押さえの裏にヒゲゼンマイの終端の目印がありました。

分解。

洗浄。

マークの脇の大きなキズが気になったので、少し削って目立たなくしました。

リューズ穴の内側はかなり汚れています。


■組み立て■

 香箱・2・3・4番車、キチ車・ツヅミ車を設置。

 押さえを取り付け。

 角穴・丸穴車を取り付け。

 2・3番車の押さえを取り付け。

 ガンギ車と押さえを取り付け。

 ザラ回し。

 バランサー付きのアンクル。

 アンクルを取り付け。

 テンプ一式を


組み立て。ヒゲの外端がかなり開いていますが、先ほどの目印の通りに取り付けます。

 プレート側のテンプ受け石を

 取り付け。ネジ1本のタイプです。

 テンプ取り付け。動き出しました!

 ガンギ車も残像を残して回っています。

 プレートも地盤側刻印。 5770

 同じく 7。字体を変えて打ち直している?

 日ノ裏車と筒車を設置。

 文字盤を取り付け。

 ケースへ入れて針を取り付け。


 ケースの状態は全体的には良いのですが、一箇所だけ当たり痕があります。

 LITTLE DAISY は商館時計で有名な商館名(コロン、ファブルブラント、ヲロスヂーバアグ、シュミッド、レッツ等)とは違いますが、何れかの商館からの別ネーム、またはケース交換品かな?と推測してます。


 直径 54.66 mm。

 重量 104.7 g。



(2008.H20.06.06)


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