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WALTHAM Ellery カギ捲き ■

メーカー:ウオルサム
アメリカ製 1879年
11石 SILVERINE (銀製?)
カギ捲き カギ捲き時合わせ
表中裏蓋蝶番式



 ウオルサムのエレリー (Ellery) グレード懐中です。アメリカ1879年製(時計史年表:明治12年)です。130年程前のものですが大変良い状態を保っています。大振りなチェーンとカギが付いており、捲上げと時間合わせをカギを使って行います。捲き上げる時の「カリカリ」という手応えはとても気持ちの良いものです。チェーンにも一つ一つに模様が彫られています。

 文字盤は白瀬戸に黒細身のスペード針と同じく黒細身のローマ字表記となっておりクラシックで見やすいデザインになっています。ケースは57mm・140gと厚くデカくずっしり手応えのある大型で丈夫なSILVERINE銀製で蝶番も頑丈に出来ています。機械は大型のテンプが出ているタイプでこのテンプは良く振れており稼動も安定しています。

 チェーンとカギがセットの古い懐中です。全て当時の物と思われます。セットでこれだけ状態の良い物は貴重だと思います。古い物大好きな店主としてはかなり惹かれてしまう逸品です。


■外観・刻印■

針の付け根の筒カナは四角形になっています。

表蓋を開けてカギで時間を合わせます。

裏蓋側はプレーンな流線形。扱い易い。

裏蓋も蝶番式。固めでしっかりしています。

裏蓋の内側は模様だけで標記は無し。

中蓋の穴からカギを挿して捲き上げます。

中蓋も蝶番式。開けると機械が見えます。


中蓋内側の標記。DUBER SILBERINE CANTON.O 5990986

 機械全景。大型のテンプがヒュンヒュンと風を切る様に振れています。一般にフルプレートの機械は歯車の輪列が見えないので見応え的にはいまひとつの感がありますが、大型のテンプが目前で振れている様子も迫力があります。カギ捲き用の四角受けがあり、各プレートはブルースチールのネジでしっかりと止められています。

■標記■

文字盤 A.W.Co.WALTHAM

プレート文字盤側 42 832

WM ELLERY

Pat.Pinion 1482342 WALTHAM,MASS.

ケース外側  09 86

分解・洗浄■

風防を開けて機械を取り出す。

文字盤を外す。

四角いカギ受けの筒カナ。

捲きバネも厚く巾広です。

押さえ板を外すと輪列が現れます。

アンクルと各歯車。厚く頑丈な作りです。

粘度の高い油がハミ出ていました。

テンプ受け石。

油汚れの為か石が外れていました。

洗浄中。

■組み立て■

テンプ受け石ユニット組立。

プレート上に

各歯車を置いていきます。アンクルは振り石に当たる方(内側)を若干高くしておきます。

上プレート取付の時、テンプ受けの窪みにアンクル端を入れます。

香箱を設置。


香箱の裏側にラッチ車を取付。

ラッチ押さえを取付。

テンプ部品を組み立てます。 42382

取付。平ヒゲバイメタルチラネジ付テンプ。

テンプを取り付け。元気良く動き出しました!

筒カナ・中間小鉄車・筒車を取付。

 文字盤と

針を取付。ケースに入れます。

 この1月に就任したオバマ米大統領の敬愛するリンカーン大統領はこのエレリー1863年製を
持っていたと言われています。また南北戦争のあった1861-1865年4月までのものは兵士が
実際に持ち得た時計という意味で”Civil War Watch”と呼ばれます。



スモセコ部。手書きの味が出ています。

厚みのある針先。


 直径 57.01 mm

 重量 142.5 g

(2009.H21.1.31)


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