三銘堂TOP  時計画像 OH手順表 作業道具 覚え書 HPの記述 画像掲示板 直売 LINK 書籍

 (「面白かったよポン!」的な応援ボタンです。店主が元気になるという効果があります。)
グスタフ・ペルヌー 商館時計 銀無垢 特殊鎖 ■

メーカー:グスタフ・ペルヌー社
1905年? スイス製 16石
800銀無垢オープンケース
リューズ捲き ダボ時合わせ
表裏蓋蝶番式 中蓋ガラス



 スイスの時計産地ラショードフォンにあるグスタフ・ペルヌー(Gustave Perrenoud)社の銀無垢オープンケース懐中時計です。製造年はおおよそですが1905年時計史年表:明治38年前後かな、と思われます。輸入を扱った商館は不明で、「〜商館」という刻印はされていませんが、イニシャルの「G.P.」の表記がされています。

 グスタフの特徴は、この「G.P.」の刻印と、跳ね馬の意匠です。さらに文字盤に「PATENT」の文字と機械に「10875」のナンバーがあり、これはガンギ・2番・3番車伏石に使われている装飾ダイヤカットの特許表示になっています。

 裏蓋を開けるとガラス越しにまず目を惹くのがこの飾石部分です。大変綺麗で豪奢なものでインパクト大です。石数はその飾石3つを含めて16石あり、当時の高級時計として位置づけられています。

 付属のチェーンはTバーと環留めの両仕様で、メインのチェーンに対して蓋付方位磁石の鎖をスライド出来るようになっています。使用時での有効性は工夫次第ですが、面白い仕掛けだと思います。

 大きめの石が入った凝った装飾針が使われ、機械部品も面取りされ表面処理も手間が掛けられており、高級感と重厚感の手応えを楽しめる懐中です。


■ 外観 ■

装飾針に存在感がある顔です

蝶番も万全で蓋もしっかり閉まります

裏蓋は歪みもなく魚子(ナナコ)模様も綺麗です

リューズを押すと現れる機械は見応え十分

裏蓋内側の意匠

これがグスタフの跳ね馬のデザイン

針を飾る石としては大きめ

文字盤の「PATENT」表示

チェーンとともに。豪華です

提環は緩め。交換品?

チェーン提飾りの磁針も完動

主チェーンが潜るようになっています

環留め部を長めにしたり

短くしたりできます


 機械全景。リューズを押し裏蓋を開けた途端、この機械が目に飛び込んできます。跳ね馬の意匠・パテントの表示・ダイヤカット飾石と揃う完璧なグスタフ、白輝の部品に囲まれた大振りテンプが発する悠然とした稼働音。商館時計の醍醐味が十二分に堪能出来る満足度の高い逸品です。


 洗浄・組立 ■

分解中。部品も大きい。

洗浄中。

ケースや香箱は下洗いをします。

緑っぽい黒汚れが出ます。

ガラス風防が外れていました。

ガラス+金属対応の混合樹脂で接着。

香箱・2番車・角穴車・丸穴車を取付。

3番車と押さえを取付。

3番車の飾石部分。

飾石を取付。

同じく4番車。

ガンギ車を取付、回転を確認。

バランサー付きのアンクルを

取付。

テンプ部品を

組み立て。

取付。大きく落ち着いた稼働音が響きます。

飾石拡大。透過光の反射も綺麗です。

やはりこの大きめの赤いダイヤカット飾石に目を惹かれます。角度によって反射の変化が楽しめます。

筒車を入れて。

文字盤取付後、針を取付、ケースに入れます。


 チェーンと方位磁針提げ飾りがセットの古い懐中です。大きく重厚で存在感があります。セットでこれだけ状態の良い物は貴重だと思います。古い物大好きな店主としてはかなり惹かれてしまう逸品です。

■ サイズ・重量 ■

巾 55.49 o

重さ 122.7 g

(2010.H22.03.19)


三銘堂TOP

時計画像

OH手順表

作業道具

覚え書

HPの記述

画像掲示板

三銘堂直売

LINK

書籍
 
OH