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R.Schmid neuchatel 商館時計 銀無垢 ■

メーカー:アールシュミット商会
1890年? スイス製 16石
800銀無垢オープンケース
リューズ捲き ダボ押時合わせ
表裏蓋蝶番式 中蓋ガラス



 アール・シュミット社の商館時計です。シュミットの特徴は大抵の機械に「R.SCHMID」の刻印がある事と、裏蓋にあるお馴染み「騎士マーク」です。この個体には騎士マークに「H」「Co.」と刻印されていますので、ヘロブ商会が扱っていた 1890年時計史年表:明治23年)〜1894(明27)の期間で、さらに丸穴車のない仕様から初期のものかと思われます。

 扱う商館がワーゲン商会→ヘロブ商会→シュミット商会直営→ナブホルツ&ヲッセンブルゲン商会と何回か変わっています。また後期の小型竜頭巻きのものには Sword、Nabsy, Pigeon などの商標が付いたりしており多様性に富んでいます。シュミット限定のコレクターがいるかも?しれませんね。

 商館時計の醍醐味として、大型で存在感のある銀無垢ケース、手書きのシンプルなローマ時標記ダイヤルと石付きの長短針、そしてリューズを押して裏蓋を開けるとガラス越しに現れる無骨で頑丈な見応えのあるムーブメントがあげられますが、この個体も十二分にその要素を味わえるものになっています。

 裏蓋面が外れておりましたので修復しました。文字盤の1時2時間に瀬戸欠けがあり修復の痕があります。


■ 外観 ■

商館時計としてガッツリ楽しめる懐中です

この「グワッ」とくるアングルがたまりません

鍔(ツバ)付きの提環は若干緩めかな

裏蓋の魚子(ナナコ)模様も綺麗で銀無垢が映える!

裏蓋オープン

ガラス越しにこの機械


 機械全景。大型商館独特の迫力があります。画像左下、丸穴車が無いかわりに「R.Schmid NEUCHATEL DEP + 399」の刻印が入っています。この意味するところは詳しくはわかりません(汗)。シュミット社はドイツ系の名前、ニューシャテルはスイスの時計産地、あとは日付か通し番号というところでしょうか(推測)。

 角穴車の裏側に丸穴車に相当する歯車があります。角穴車は画像の様に波形のブリッジを渡して押さえるのですが、香箱裏の丸穴車・表の角穴車・そして香箱内のバネ等がスッキリ収まらないと、このブリッジが山なりに膨らんでしまいますので、特に丁寧な作業が必要になります。


 刻印 ■

外れていた裏蓋

シュミット社の「騎士マーク」。武士ではないです

丸穴車位置の刻印。いい感じに見えるんです。

800銀無垢の刻印

 洗浄・組立 ■

分解後。大きな部品が目立つ

洗浄中。

ケース縁の内側にかなりのサビがありました。

ここへ裏蓋を貼り付けます。

コインエッジの上の薄い部分を貼り付けました

裏蓋閉め器で圧迫。よく押さえておく

接着完了

ケース内側から

香箱押さえのネジは1本が小さい

これが香箱裏の丸穴車相当部品

巻き上げ・時合わせ切り替え部

右下のピンをダボで押込み切り替えます

組立。プレートに

香箱、2番車、押さえを取付け

香箱アームを取付け

各輪列とブリッジを取付け

切り替え部品も取付け

ザラ回し。各輪列が回ってます

ピン型のアンクルを

取り付け

テンプ部品を

組立て

ガラス枠を嵌めます。OH直後にガラス越しに見えるムーブメントや刻印は眩しく素晴らしい。

筒車を入れて。

文字盤取付後、針を取付、ケースに入れます。


 商館時計は多様性を楽しむ時計でもあります。この刻印についても調べる楽しみがありますし。しかしこのHPで過去にあったような…?うろ覚えです。

■ サイズ・重量 ■

巾 56.7 o

重さ 125.5 g

(2010.H22.06.09)


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