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シリンダー式 ファンシーダイヤル&銀ケース ■

メーカー:不明
1880年? スイス製 1石
800銀無垢 オープンケース
リューズ捲き ダボ押し時合わせ
表蓋ハメコミ式・中裏蓋蝶番式



 スイス製 金彩文字盤 シリンダー脱進機 800銀無垢 オープンケース 懐中時計です。ダボ押し、シリンダー、ケースの形状などから、1880年前後時計史年表:明治13年)製かと思われます(推定)。

 この個体は年代の割には外見が綺麗で、ケースに若干汚れがある以外は、文字盤・針・輪列・ガンギ車・テンプ・シリンダー内部など目に付く所は全て平均以上、80点(自前の勝手な採点)前後の状態でした。裏蓋の彫刻も深く残っていて素晴らしいものです。ダボ押し針送りの手応えに堅さが残っていることもあり、余り使用されずにいたものかも知れません。

 ただこの手の懐中には、大抵何処彼処かに瑕疵があるもので、この懐中もテンプ上下の伏石(エンドストーン)がメタルに交換されていました。後述で画像も載せましたが、やはり機械眺望も考え上側のものをルビー伏石に交換しました。脱進機自体が元から良い状態であり、テンプも元気に振れて「カッチカッチ」というシリンダー独特の稼働音が楽しめます。

 白瀬戸文字盤に当時標準仕様の銅製(真鍮?)スペード針が使われ、黒ローマ時表示、分は外周に格子表示、さらに中央に花弁模様と羽根?模様のエナメル金彩が施されワンポイント的な可愛さがあります。時表示の間にも金彩でドットが押されています。全体的に明るく見た目がすっきりで視認性も良く、クラシック感溢れるデザインの懐中となっております。


■ 外観 ■

裏蓋には深いフローラル柄の彫刻

深い彫り 銀の渋い輝き いいですね

裏蓋オープン。中蓋はプレーン

中蓋オープン。機械が見えます。


 機械全景。シリンダー式ムーブメントです。リューズからダボ押し機構を介して、3/4プレートの下に収められた香箱のメインスプリングを巻き上げ、2・3・4番車へとトルクが伝達され、そして王冠の形をしたガンギ車から直接テンプ真内部のシリンダーへと伝わり、テンプの往復運動を起こします。

 シリンダー式はアンクル爪石やテンプ振石がありません。この個体は輪列にも使われていないため石数はテンプ上下伏石の2つだけだった様です。そしてそれもメタル板に交換されていたため石は0でした。今回テンプ上のルビーを復活させましたので1石となり、小さいながらも赤いワンポイントを見る事ができる様になりました。


 刻印 ■

裏蓋内側。800銀の刻印

上部にF

中蓋はMETAL製の様です

何かの数字が書かれています

 洗浄・組立 ■

分解中

洗浄中

テンプ上にはメタル板が使われていました

赤いルビー石に交換します

テンプ部品を組立て

内部空間にガンギ車のツメが入り込みます

最大の特徴であるガンギ車の形状

香箱・2・3・4番車を取付け

テンプ取付け 元気に動き出しました!

ガンギ車の残像を写してみた

文字盤を取付け

文字盤・針を取付け

白文字盤に金色針そして金彩に銀ケースと、大変明るい顔を持つ懐中です。

 


■ サイズ・重量 ■

巾 40.89 o 16s

重さ 52.7 g




(2010.H22.06.20)


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