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A MATTHEY 18金 シリンダー機 ■

メーカー:A・MATTHEY
1870年? スイス製 8石
18金無垢 オープンケース
鍵式捲上 鍵式時合わせ
表中裏蓋蝶番式



 スイス製 金属文字盤 シリンダー脱進機 18金無垢 オープンケース懐中です。鍵捲き、シリンダー、ケースの形状などから、1870年前後時計史年表:明治3年)製かと思われます(推定)。

 A・MATTHEY という銘は不明ですが、シリンダー懐中としては非常に状態の良いものです。オイルが乾いて粘度が増していましたが、通常の洗浄で輪列はスムーズになりました。OH直後は10分ほど日差がありましたが、最終的には1分以内(実質+30秒くらい)まで精度が出ました。

 外観がとても明るくスッキリしていて上品です。ネジを捲くときの「カリカリ」という手応えが小気味よく、花草彫金の施されたハンドメイドの文字盤、手書の銘標記なども可愛らしく、長く使うほど愛着を感じる懐中になると思います。


■ 外観 ■

明るいフローラル柄の文字盤

銘の標記「A・MATTHEY」は時計師?メーカー?

 裏蓋のこの彫金!深い彫りのまま良い状態で残っています。デザインも良く、地紋を旨く使って柄をくっきりと浮かび上がらせています。実際に持ってみると指の指紋に心地よく引っかかるので滑落防止の役目もあります。中央の意匠も良いですが、手前円弧沿いのエッジがまたシャープでイイです。冴えてます。手放しで褒め讃えたくなるケースです。

裏蓋オープン。捲上・時合わせの鍵穴があります。

機械には文字盤と同じ標記。


 機械全景。シリンダー式ムーブメントです。鍵を使って3/4プレートの下に収められた香箱のメインスプリングを直接巻き上げていきます。コハゼが良く効いていて「カリカリ」音と手応えが心地よく、ゆっくりと味わいながら巻き上げを楽しめます。

 梨地の地板、鍵回り、テンプ回りと、あまり目立ったキズがありません。非常に綺麗な状態です。実用品としてではなく、宝物として大切に保管されていたのだと思います。


 洗浄・組立 ■

表蓋の蝶番が別角度で付いています。

文字盤を外す。深い色合いの文字盤です。

文字盤下。香箱・筒車などが見えます。


ホゾ穴の位置決め線が残ってます。ハンドメイドならでは?

ヒゲゼンマイ端位置の目印。見えにくいですね。

ここで「カリカリ」の手応えが作られる。


 文字盤の状態も良い。時表示の1−2時・7−8時にモアレが出るほど微細な彫りです。色の「褪せ」がほとんどないので金色が深く、光の反射変化で色々な表情を見せてくれます。

分解。左の文字盤は外周が光って見えてます。

2番車。軸にヘタリが無くすごく綺麗です。

香箱を乗せ

2・3・4番車を乗せ

3/4プレートを取付

テンプ受け部品を組立て

地板に

取付けます。

ガンギ車部品

表面の荒れが少ないです

ガンギ車を取付け。

テンプ部品。伏石は枠に固定します。

テンプ部品を組立て。

シリンダー部はヘタリが無く、綺麗です。

テンプ取付け。元気よく動き出しました!

文字盤側。香箱のトルク安定クランプが見えます。

日ノ裏車・筒車を設置

ケースの位置決めガイド。ガタツキが減ります。



■ サイズ・重量 ■

巾 37.32 o

重さ 35.0 g

(2010.H22.07.05)


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