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R Johnson 6287A フュジー ダイヤストーン 銀無垢 ■

メーカー:R Johnson
1843年 英国製 8石
925銀無垢 オープンケース
鍵式捲上 鍵式時合わせ
表裏蓋蝶番式



 R Johnson フュジー機構 レバー脱進機 イングリッシュシルバー オープンフェース懐中です。English silver assay ホールマークより 1843年前後時計史年表:天保14年)製と推定出来ます。今年が2010年ですから167年、実に一世紀半もの時を経ている事になります。

 これだけ古い物になると半壊不動の所謂「参考品」が多いのですが、この個体は稼働品でであり、日差が+30秒以内(文字盤上平置)を保っています。相応の減退や瑕疵はありますが、年代を考えるとかなりの良好状態だと言えるでしょう。

 外見も白瀬戸文字盤に細身ローマ時表示・金色スペード針などクラシックな雰囲気は抜群で、英式アンティーク懐中独特の丸みのあるフォルムも備わっています。機械には 「 R Johnson, Darlington No.6287 」 の刻印があります。ダーリントンはイギリスの地名(リバプールから北東方面?)の様です。

 「シャッカンシャッカン」という稼働音。軽い「ショリショリ」という捲上の手応え。この使用感は他にはないフュジー独特のものです。重量・大きさも存在感があり、年代・機構・使用感など総合的に見ても所有満足度の高い懐中かと思います。 


■ 外観 ■

1時と8時外周に補修跡があります。

文字盤に「6287A」の標記。通し番号?

やはり年代相応の摩耗があります

リューズを押して裏蓋を開き、鍵で捲上ます。

風防を手開きして直接時間合わせを行います。

機械を見る時は6時位置のノッチを押して

手前に引出します(針に触れないよう注意!)

親指の爪でこのストッパーを奥へ押します

ストッパーが外れます

そのままダストカバーを外します。


 機械全景。フルプレートのフュジー式ムーブメントです。テンプはゆったりと大きく振れており、独特の稼働音を直接楽しむ事が出来ます。テンプ上下に穴石と伏石が使われ、さらにガンギ車の上下にも穴石と伏石が使われていますので合計8石使いになります。その内の一つ、テンプ上の伏石にはこの画像で見えている様に大きなダイヤストーンが使われています。折角の財産ですのでやはり大切に取り扱い後世に遺すべきかと思います。

 捲上や針の逆送りで、たま稼働が引っかかるクセがある様です。その場合は時計を振りますとすぐ再稼働を始めます。


 洗浄・組立 ■

特徴的な文字盤の裏側です。

日ノ裏車の下にも「6287A」の標記。

「14 2」

香箱内部や輪列ホゾへ注油を行う

ケースや文字盤など目立つ汚れを洗浄

緩急針表示。

蓋裏の刻印

925銀、London Assey、1843年 のマーク

「R.JOHNSON Darlington」の刻印。フュジー機は普段はカバーに覆われて見えませんが、機械本体には表示が刻印されている事が多いです。

鎖巻上の円錐部品。巻上前の状態です。

巻上後。鎖が幾重にも巻き付いています。


 テンプ上のダイヤモンド・エンドストーン。大型なので見応えがあります。

穴石もダイヤ?或いはサファイヤか。

香箱から円錐まで細い鎖が渡ってます。

ガンキ車だけの上下に穴・伏石が使われてます。

ガンギ車裏石。ルビーより透明な石ですね。



■ サイズ・重量 ■

巾 48.31 o

重さ 103.0 g

(2010.H22.07.09)


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