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R.Schmid 商館時計 銀無垢 ■

メーカー:アールシュミット商会
1894年? スイス製 8石
800銀無垢オープンケース
リューズ捲き ダボ押時合わせ
表裏蓋蝶番式 中蓋ガラス



 アール・シュミット社の商館時計です。シュミット商館については前回紹介分にて取り上げましたが、製造年は前回のものより数年ほど後の 1894年時計史年表:明治27年)頃と思われます(推測)。当時量的に一番出回っていたオーソドックスな汎用品、シュミット中のシュミットと言える仕様・形状を備えています。直径約6cm、重さ140gの大型懐中です。

 商館時計といえばある程度は使用感(それもまた良いのですが)を持つものが多く、中には相当くたびれた(それはそれでまた良いのです)ツワモノもありますが、この個体は非常に良い状態を保っています。あまり使われる事なくしまわれていたものと推測します。銀側ケースが非常にしっかりしており表面的な変色や錆がほとんどなく、蝶番もおろしたての様な感触でガタがありません。押下して裏蓋を開けるリューズの手応えも硬めで、閉める時もリューズを押しながらの方が閉まり易い(本来はこの方法が正しいらしい)です。同じ懐中時計でも個々に色々な運命を辿ってきていると思うと感慨深いものがあり興味が尽きません。
 


■ 外観 ■

全くもって商館時計の基本形、シュミット商館。

提紐止め付の提環はガタも無くしっかり。

裏蓋・蝶番にヘリがなくガッチリしています。

リューズを押すとガラス越しに機械が見えます。

裏蓋内側のシュミットお馴染みの騎士マーク。

ヘロブ商会扱いを示す「H Co」の刻印。


 機械全景。テンプ下の騎士マーク、角穴・丸穴車押さえの独特の形状、「R.Schmid」の刻印があります。機械についてはやはり他の商館と同様実用品としての使用感が見られますが、歩度は文字盤上平置きで日差50〜60秒内に収まっています。


 刻印・他 ■

テンプ下の騎士マーク。

R.Schmidの刻印

装飾長短針の石も綺麗に残っています。

手書きの文字盤も商館時計の特徴です。

 洗浄・組立 ■

分解中。各部品の状態は良好。

ダボ押し機構につきツヅミ車が無くキチ車のみ。

香箱を

プレートへ乗せます。

香箱押えを取付け。

2番車・角穴車・丸穴車・押えの順で取付け。

3番車と押えを取付け。

4番車と押えを取付け。

ガンギ車と押えを取付け。削り調整してあります。

テンプ受けユニットを組み立て。

プレート(ガンギ歯が見えますね)に

取付けます。

ダボ押しの巻上・時送り切り替え部品を

取付け。

リューズを挿して巻き上げてみます。

ザラ回りを確認。

テンプ部品。ルビーの色が濃いです。

テンプ取付け。元気よく動き始めました!

各を時合せ歯車を

設置。

文字盤を取付け。

ケースに入れて針を取付け。

 文字盤と長短針。針自体の摩耗・変形が少なく針石も綺麗な状態です。




■ サイズ・重量 ■

巾 59.03 o

重さ 139.4 g

(2010.H22.10.21)


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