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Rockford 14kG.F. ■

メーカー:Rockford Watch Co.
1879年 アメリカ製 15石
オープンケース J.BOSS 14k GF
リューズ捲き 剣引き時合わせ
サイドワインダー 表・裏蓋ねじ込み式



 ロックフォード社のオープンケース・サイドワインダー懐中です。ロックフォード社は1873年にシカゴ近郊にて創業され、1915年までの42年間に#No.で100万もの時計を生産しました。この個体は#No.83091という5桁モノの1880年時計史年表:明治13年)製で、かなり初期の製品になります。

 あまり見ないメーカーで出回っている数も少ないですが、後期にはかなり品質の高い腕時計の生産も手掛けており、確かな技術を擁したメーカーだった様です。この大型懐中も作りが大変堅牢に出来ており、日差も文字盤上の平置きで+30〜50秒と安定しています。

 直径が55mmと大型で、重さ126gでずっしりと大変存在感があります。文字盤も大きなアラビア文字と黒スペード針という非常にシンプルで顔をしています。 


■ 外観 ■

大型でずっしりと存在感抜群です。

Rockford 文字盤の標記。

裏蓋も非常にシンプル。ポケットからの出し入れがしやすい形です。

リューズ部分のギザギザは使用による摩耗が見られます。

裏蓋はねじ込み式。

J.BOSS の GOLD FILLED 20YEARS 標記

 機械全景。一見するとフュジー機構の様な機械です。大型のテンプが力強く振れていて迫力があります。テンプから緩急針とヒゲ持ちの金属棒が伸びていてクラシックな雰囲気満点です。3番・4番・ガンギ車・アンクルの穴石は金属枠入りでプレートにネジ留めされています。左側にカギ巻き用のガード枠付のネジ棒がありますが、リューズで巻き上げる事ができますので鍵は必要ありません。

 外見の重量感も素晴らしいですが、機械デザインが独特で格調高く面白味もあり大変気に入ってしまいました。眺望はフュジーの様でもあり、フルプレート機械でもあり、鍵捲きの機能まで持っていて、当時の時計製作過渡期の様子が色濃く現れています。部品も一つ一つがしっかりと組み込まれていて、大変綺麗で丁寧に作られている機械だという事がわかります。

テンプ押さえの装飾も素晴らしいです。プレートの反射も良い味出してます。

この2本の金属棒からのアングルが非常にイイ!カッコイイ機械です。

 刻印・他 ■

Rockford Watch Co. の刻印

Rockford ILL. はILLINOISの略

#No. 83091 PAT.PINION

テンプ押さえの彫刻

 洗浄・組立 ■

リューズ留めネジに錆がありました

オイルが劣化してネバネバになっています

分解中

洗浄中

洗浄機にかけます

地板に2番車とリューズ回り部品を取付け

3・4・ガンギ車とアンクルを設置。

押さえ板側のテンプ伏石を、

ネジで取付けします。このスキマにアンクルを、

差込みながら歯車を穴入れしつつ板を取付け。

香箱を取付け。

文字盤側で角穴車とラッチ・押さえを取付け。

時合せ・巻上切替え部品。真中の大きな傘歯車が丸穴車に当たります。中間歯車が4枚もあり、全てネジ止めされているのが面白いです。

切替え部品を取付け。巻上げ位置です。リューズ→丸穴車(大きな傘歯車)左側の中間車→角穴車→香箱へと伝わります。

大きなテンプ部品を組み立て、

取り付けます。元気に動き出しました!

文字盤はピン止めです。

機械枠を嵌め込みます。

枠には位置合わせの溝が切ってあります。

針を取付け。

中間車が全てネジ止め(普通はネジ止めまでしていない)されていたり、
機械枠に位置合わせの溝があったりと、細かい所まで丁寧に作ってあり
メンテナンスがし易い設計になっています。非常に好感の持てる懐中です。
ロックフォード、なかなかいいですね。

■ サイズ・重量 ■

巾 55.02 o

重さ 126.6 g

(2011.H23.2.2)



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