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コロン商会 トリプルカレンダー ■

メーカー:コロン
1897年? スイス製 13石
オープンケース 800銀無垢
リューズ捲き ダボ押し時合わせ
表・裏蓋蝶番式 中蓋ガラス枠嵌込式



 コロン商会の商館時計です。サイズやリューズ回り・提環鍔の形状などから1897年時計史年表:明治30年)を挟んで5年前後頃のものと思われます(推測)。

 ご覧の通り文字盤にはトリプルカレンダー(TC)機能が付随しており、商館時計ではかなり稀少な物かと思います。文字盤向かって上12時方向に「月」、左9時方向に「日」、右3時方向に「曜日」を表示するダイヤルがあります。針はそれぞれArrow(矢)の形状で統一し、6時方向のスモセコ装飾針と形状を違えています。ぱっと見で似たようなダイヤルが並んでいますので少しでも見やすくなる様にとの配慮でしょうか。

さらにこのTCは完動品で時計に連動してちゃんと作動します。午前0時には「日」と「曜日」が1目盛送られ、「日」表示が31日から1日になると「月」表示も1目盛動きます。また「日」と「曜日」ダイヤルはケース側のポッチを押し込む事で1目盛ずつ手動で送る事も出来ます(「月」表示にはポッチがないので「日」表示に連動させます)。

全体的な状態も良く、長短針には3つの飾り石がきちんと残っておりますし、文字盤・ケース・ガラスにも強いダメージがありません。メカニカル&クラシカル!な商館時計となっています。


■ 外観 ■

TC付の商館です。当時の高級品です。

TCダイヤル部分と長短針。いい顔です。

裏蓋の状態も最高です。

ナナコ模様は減りも無くしっかりと残っています。

裏蓋オープン。中蓋はガラス嵌め込み。

裏蓋の各刻印。

J.colonb&Co 商標の獅子印です。

「Switzerland Grouse」 800銀の刻印。

「Leopard's Head」 Assay Office の刻印。

「Lion Passant」 Silverの刻印

 機械全景。機械自体は通常の商館時計と変わりません。TCの機構は全て文字盤側にあります。大きな2番車のルビー穴石が目立ちます。また大型のテンプがビュンビュンと稼働する様は迫力があります。サイズも55mm・120gオーバーのビッグサイズで大変見応えがあります。
 

この機械も見る角度によって、

表情が違ってきます。この画像↑もイイ感じ。

 洗浄・組立 ■

分解途中。TCの針を場所毎に区別します。

TC機構。全て中央の筒車から連動してます。

長短針を設置してみる。
右側の大きな星型歯車が「月」ダイヤルです。歯は12枚あります。
手前の小さな星型歯車は「曜日」ダイヤルで、歯は7枚。
奥側の同心円歯車が「日」ダイヤル。歯は31枚です。
「日」「曜日」はそれぞれ筒車が中間車を回し、その中間車にあるピンによって歯が送られます。さらに「日」の歯車から中間車のピン(これは裏側にある)を介して「月」歯車が動きます。

古いオイルがタマリになっていました。

洗浄中

洗浄機にかけます

ケースを磨きます。

2・3番車を取付け。

香箱・リューズ回りを設置。

角穴・丸穴車を取付け。

4番車を取付け。

ガンギ車を取付け。

ザラ回しを確認。ブレ無く回ります。

バランサー付アンクルを、

取付けます。

テンプ伏石を、

取付け。ストッパーに触れないように。

テンプを。

取付ます。元気良く動き出しました!

文字盤下に、

TC部品を組み込んでいきます。

 このタイプのTCは日や時間によって変化に富んだ様々な顔を見せてくれます。大型の商館時計ですので見応えもあります。所有満足度の高い逸品です。

■ サイズ・重量 ■

巾 57.57 o

重さ 127.6 g

(2011.H23.8.15)


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